こんばんは。バタバタとした時期は少し落ち着き、少しは自分の時間が作れるようになった今日このごろ・・・・
一年あるうちの四季を、あと何回過ごすことができるのだろう?
と、考えると今年の冬もまた貴重な冬と思えるようになりました。
そして、12月は私が大好きな月でもあります。
今日はクリスマスのお話です。
子供の頃、12月に入ると、とても小さなツリーに毎年飾り付けをして、サンタは来るかどうかを弟と相談しあったりした。
そして、今年はどんなケーキが食べれるかを想像した。
私の実家は商売をしているので、お付き合いで取引先のケーキ屋さんからケーキを買うのだけれど、毎年4つか5つくらいはケーキがあった。
その中でも格段に美味しいケーキがやってきたのは確か小学校4年くらいの時だったような…
わざわざ遠くの町まで行ってもらってくるそのケーキは、今思うとかなり腕の良いパシティエが作っていたと思えるほどの味だった。
そのケーキはジェノワーズの生地がきめ細かく、生地の一粒一粒がお口の中でさっと広がる感じだった。生クリームは、濃厚だがくどさがなく、イチゴとの相性は抜群で今まで味わったことのない味だった。
素材の味がそれぞれ印象的なのに、最後には融合して違和感のない一つの味になることに感動したのだ。
そのケーキは父の友人の友人が作っていたらしい。
それを聞いて、私はケーキを作るおじさんの事を想像した。
髭がいっぱい生えていて、背が高くて、白くて長いお帽子をかぶっていて、白いコックコートに、白いエプロンをきっとしているだろうとなんとなく思ったのだ。
そして、その年から毎年父にそのケーキをお願いするようになった。
「今年のクリスマスもおじさんのおいしいケーキ買ってきてくれる?」
父は「どうかなぁ〜?あるかなぁ〜?」とにやけたような笑顔で言っていた顔が今でも印象に残っている。
さて、そんな「おじさんのおいしいケーキ」
これは完全にプロの味ですが、私が毎年作るクリスマスのケーキ「ブッシュドノエル」のご紹介です。
ジェノワーズの生地に生クリームを塗り、くるくると巻いてロールケーキを作ります。生クリームで切株のようにデコレーションする、クリスマスの定番。
「ブッシュドノエル」
—生地—
卵 250g(約5個)
てん菜糖 130g
薄力粉 75g
牛乳 44g
デコレーション用生クリーム 200g
てん菜糖 大さじ2
いちご 1パック
<作り方>
1. オーブンは180度に予熱しておく。牛乳は沸騰直前まで温めておく。大ボウルに卵、てん菜糖を入れ湯煎にかけながらハンドミキサーで5分間混ぜる。(湯煎は卵の温度が40度前後。指で触って温かいなと思うくらいの温度です。)
2. 湯煎から外し、ハンドミキサーで2分一定の速度でキメをととのえながら混ぜる。
3. 2に薄力粉をふるいながら入れる。ヘラで切り混ぜる。粉気がみえなくなっても10回は混ぜる。
4. 最後に牛乳を加え60回〜80回混ぜ生地を安定させる。
5. 天板に紙を敷き、生地を均一に流す。180度のオーブンで14〜16分
6. 焼き上がったら、生地と紙を外し、また紙の上に生地を置き網の上で冷ます。
7. 冷めた生地に生クリームを塗り、手前から3cm程あけた場所にいちごを並べ、いちごの上にも生クリームをかけ、下に敷いてある紙をす巻きの様にくるくると巻き、巻き終わりを下にして冷蔵庫で冷やす。
8. 7がしっかりと冷えたらケーキの表面を生クリームでコーティングし、フォークで線をなぞって切り株の様な模様にする。
さあ召し上がれ。
おじさんのオイシイケーキとまではいきませんが、しっとりと素朴なブッシュドノエル。
是非お試しあれ。
それでは皆様、どうぞ良いクリスマスをお過ごしくださいませ。
今日はこの辺で…
おやすみなさい。ごきげんよう。