ジャズ街道
MILES DAVISを聴き始めて早25年が経とうとしています。
ジャズ愛聴家からすると、まだ25年かと思われますが・・・
以前、このブログでMADLIBを紹介させていただきました。
もちろん内容はジャズを基盤としたヒップホップについてです。
後々、よく考えてみると、これまで様々なDJの方たちと意見交換させていただきましたが、「ジャズの愛聴盤は何ですか?」の質問に対して、「MILES DAVISのdoo bop」と回答する方が一人もいなかったと・・・
MILES DAVIS / doo bop (1991年)
別にMILES DAVISと回答しないから「君、ダメだよ」なんて批判する訳では全くありませんが、少し寂しい気もします。
何故なら、遺作と言われるこの作品が、現代音楽のヒントをたくさん持っているからだと思っております。
・ヒップホップのように反復するビートはトランス状態になり、途中で飽きてきますが、今作は反復にこだわらず曲の展開構成が複雑で5分超の曲でも短く感じてしまう。
・楽器の音抜き加減が絶妙。(無駄な音が入っていない)
・インストの曲が、ヴォーカルが入っているかのような錯覚を起こすぐらい耳に残るメロディーが入っている。
以上3点、個人的な見解です。
いずれにしろ、今作は、ヒップホップDJをはじめ、たくさんの人に聴いてもらいたいですし、過小評価され過ぎたこの作品をもっと評価していただきたいと願っております。