先日、俳優のレオナルドディカプリオがイタリアのヴェネツィアで仮面を付けて街中を歩いていたことが話題になっていたようですが、今シーズンのメンズコレクションではそのマスクがトレンドになっているようです。写真左のKTZは、ロンドンベースのデザイナーMarjan PejoskiとKoji Maruyamaによるブランドですが、フードと古い地図のプリント柄、中世のメタリックのマスクはウェストロスとイーストロンドンの融合を提案しているかのよう。写真真ん中のEmporio Armaniもまた、モデルに目隠しのようなマスクをつけてランウェイを歩かせた。写真右のトルコ人デザイナーUmit Benanは、母国トルコの古い映画に出ていたような俳優の外見とミラノのスカラ座からのインスピレーションを掛け合わせて、コミカルにランウェイを飾った。
イタリアのファッションブランド,Bottega VenetaのデザイナーTomas Maierは、ここ数年、ブランド広告においてさまざまな手法でアーティスティックなアプローチを試みてきた。Nick KnightやAnnie Leibovitz,Peter Lindberghといったフォトグラファーを起用してダイナミックな刺激を広告イメージにプラスしてきた。アートとのコラボレーション企画が継続中である2013Fallの広告では、エロティックでミステリアスな写真を撮ることで知られているニューヨーク拠点のRalph Gibsonがカメラを担当。Gibsonは、インパクトが出るように臨場感そのままにモデルRaquel Zimmermannをスナップショットで撮り下ろした。
出版企業コンデナスト社は、このほどファッション誌Vogue Parisのipadとアンドロイド用のアプリを発表していたが、それに続いてスマートフォン用のアプリも製作し、世界中のユーザーの全コンテンツへのアクセスを可能にし、さらなるデジタル事業の拡大を計った。27日から利用可能となったアプリは、小さい画面にフィットするように各ページが改善され、テキストやpdfフォーマットで記事や写真が拡大して見れるようになっている。購読者はアプリからダイレクトに定期購読できるだけでなく、気に入った画像をemailやFacebook,Twitter等でシェアすることも可能である。雑誌価格で€4.90がアプリだと€3.59とお買い得になり、また定期購読者は、次号発売前に翌月号の一部閲覧ができる仕組みになっている。
ファッションブランドPaule Kaのデザイナー,Serge Cajfingerは、パリジェンヌを象徴するようなフェミニンで清潔感のあるデザインで世に知られている。2013Fallのコレクションでも多くがそのようなスタイルであった。しかし、このほどCajfingerは、シンプルでエレガントなシルエットに遊び心をプラスして、陽気で奇想天外なアクセサリーをデザインした。それは、Salvador DalíやJean Cocteauへのオマージュである。デザインは、メタルやクリスタルのカフスやブローチ、長いまつ毛の目や唇の形をしたネックレスといったまさにシュールレアリズムの世界である。常に王道のエレガントを追求しながらも何かスパイスを加えてオリジナリティを表現してきたCajfingerが、 '美しくありたいが退屈になりたくない女性' に向けて、新たなアイテムの提案をする。販売は夏頃の予定である。
アメリカのコンデナスト社は、雑誌Vanity Fairのフランス版を創刊し、本日26日に発売した。この素晴らしい記念の表紙第一号を飾ったのは、女優のScarlett Johanssen、フォトグラファーはMark Seliger。新しいマーケットに参入し、Vanity Fairのトレードマークとも言えるジャーナリズムのスタイルを拡大するのが雑誌創刊の目的である。Vanity Fairの雑誌としての強みは、ファッションやエンターテイメントから、またビジネスや政治まで、取り扱うトピックのバラエティの豊富さである。そのことが、教養があり様々なカルチャーに精通しているフランスの富裕層達にリンクして購読者を増やすだろうと専門家は話す。通常は€3.95の値段が、なんと新刊特別価格の€2!!!!!
フランスのハイブランド, LANVINのクリエイティブディレクターAlber Elbazが就任して今年で10周年を迎えた。これからの夏のシーズンに合わせてサングラスのコレクションを発表した。"Les Visages"と呼ばれるラインからは、ブランドを象徴する2種類のデザイン, スクエアフレームとレトロな雰囲気のラウンドフレームが発売される。フレームの内側は、Elbaz自身によるカラフルなイラスト描きがデザインされていて、テンプル部分には小さなメタルのリベットが付いていたり、レンズにはElbazのサインが入っていたりと細かい粋なデザインが特徴である。カラーはブラック、シナモンブラウン、パープルとべっ甲色で展開される。
先日発売された化粧品ブランド, LANCOMEとのコラボレーションアイテムであるアイシャドーとマスカラでメイクアップをして、Les Visagesのサングラスをかければ、この夏の目元はLANVINでキマリですね！Let's enjoy summer!
バレーシューズでお馴染みのブランド、Repettoがプリマバレリーナのような優雅で生き生きとした香りとともに、フレグランス市場に進出した。トーシューズから切り取ったであろうリボンが付いた淡いピンク色のボトルは、1947年にブランドを創設したRose Repettoのスピリッツを受け継いでいる。入念に振り付けされた演目（香り）は、アラベスク（バレエの基本姿勢）として、アンバーグリスがほんのり香るウッディー系のトップノートの前に、チェリーブロッサムとムスクローズのパドドゥ（2人によるダンス）によって始まる。これは、2012年からRepettoアンバサダーである、パリオペラ座バレエ団のプリマバレリーナのDorothée Gilbertによって踊られたダンスそのものを表現したものである。2013年7月1日から、80 ml €79で販売される。
スタイリスト及びコスチュームデザイナーであるArianne Phillipsは、15年間にわたり歌手のマドンナのミュージックビデオやライブに参加してきた。昨日22日に、The MDNAツアーのドキュメンタリーがエピック局で放送される前のインタビューで次のように話す。2012年のMDNAツアーは今まで経験したことのないような過酷なものだった。しかし、マドンナは、全てのプロジェクトにおいて新しいチャレンジをして、常に自分自身を新鮮で魅力的に維持しているところが本当に素晴らしい。そして、マドンナの象徴的なアイテムであるコーンブラを作製したJean Paul Gaultierの他に、長期に渡ってコラボレーションしてきたJeremy Scottに関して、彼のコレクションは見ての通りストリートやクラブカルチャーとの密接な関係があるため、ステージ上での彼の作品と観客との関係性をマドンナがとても気に入っていることを明かした。
Arianneは、マドンナのツアーに参加しているだけではなく、映画「17歳のカルテ」「ウォークザライン」「シングルマン」など数多くの映画の衣裳も手がけているのでそちらの活躍にも注目です。
Aaron Young par Peter Lindbergh pour Zilli 投稿者 VOGUEPARIS
フランスのファッションブランドZilliは、フォトグラファーに巨匠Peter Lindberghを起用し、撮影を行った2013-2014F/Wのキャンペーンの撮影現場のドキュメンタリームービーを公開した。国際的なVogue frenchのVogue Hommeのために特別に撮影されたこのムービーでは、今ニューヨークアートシーンで注目を集めているAaron Youngが大役を務め、撮影はパリの典型的な豪華なアパートメントで行われた。Youngは、同ブランドの象徴であり、1970年の創設以来マストアイテムとなっているレザーのシャツに包まれた。
パリ現地時間20日、デザイナーのJean-Louis Scherrerが78歳で亡くなった。1935年にパリで生まれたJean-Louis Scherrerは、1956年にファッション学校を卒業した後に、Christian Diorでスタイリストとして働き始めた。1957年のDiorの没後は、Yves Saint Laurentと共にしばらく働いたが、1962年に自身のブランドを立ち上げることになる。後に、Jackie Kennedyやフランスの女優Michèle Morganといった面々が顧客となるブランドにまでに成長したが、1992年にファーコレクションとアクセサリーラインを発表した後に、Scherrerはブランドから退いた。2013年6月20日、長年の闘病生活の末にパリで最期を迎えた。写真は1988年S/Sコレクションの時の様子。
オランダのデニムブランドG-Star Raw とドイツのカメラメーカーLeicaの新商品"the D-Lux model"が本日20日に発売された。2006年のランドローバーと共同製作したthe Raw Defender、2010年のG-Star Rawのロゴが入っているボート,the Raw Ferryに続き、最新のコラボレーション商品だ。Leicaの1925年モデルをベースにした今回のコンパクトカメラは、とてもエレガントでハニカムデザインのブラックレザーという特別限定デザイン。ブラウンレザーのケースと調節可能なストラップ付きで販売される。値段は€ 990。
イタリアのブランド、FENDIが新しいウェブサイトを発表した。デジタルのプラットフォームの完全な改善の末に、ユーザーがFENDIの世界観を体験・体感できるように進化させ、ダイナミックなウェブサイトに変わった。"The Magic of Fendi", "Icons"や"What's New"といった新しいセクションよって、写真や動画、同ブランドが1925年のローマでまだ小さな皮製品の作業場であった頃から、世界的に知られるビッグメゾンになるまでのアーカイブコンテンツを含むとてもユニークな内容に大編成された。
www.fendi.com
ミッソーニのセカンドラインM Missoniは、今季のリゾートコレクションで、イタリア,ヴェネツィアのビーチの開放的なスピリッツと、サーフィンやスケートボードといったサブカルチャーに焦点を当てた。ストリートのアートやアニメを取り上げたパーカーやスイムウェアや、破れて見えるようにカットされたショルダー部分のニットワンピースは、若々しくスポーティな印象であった。デザイナーの Angela Missoniは、カリフォルニアの女の子達の刺激的で類を見ないファッションへの姿勢とコラボレーションできたと説明した。
言わずと知れたファッションブランドLouis Vuittonは、新しいショーウィンドー用のディスプレイを創るにあたって、フランスのパリにある自然史博物館からヒントを得た。1889年に設立された国立自然史博物館の進化大陳列館では、天井から吊るされた先史の骨格を含む巨大な標本のコレクションを展示しているのだが、まさにそこからインスパイアを受けた。ショーウィンドーでは、7体のゴールドの恐竜標本が、"スピーディー"や"ソフィアコッポラモデル"を含む新しいF/W2013-2014のハンドバッグコレクションの発表に合わせてPre-F/W 2013-2014コレクションをディスプレイしている。
2014Springのメンズファッションウィークが、今週末にロンドンで始まり、その後ミラノ、パリと続いていく。ランウェイ本番前に、ほんのわずかだけ、ロンドンブランド"Sibling"のプレビューを紹介します。Siblingのデザイナーの一人Joe Batesは、今回のコレクションのテーマに、ブロードウェイミュージカルの"ウエストサイドストーリー"の青年グループ、ジェッツとシャークスを参考にしたと説明。また、若い彼らの言動やおしゃれのキメ方はいまでも私達に刺激を与えてくれると続けた。写真は、２つのインスピレーションのイメージと、今回のコレクションで使用される生地である。
昨日に引き続き、エキシビジョンとそれに伴って出版される書物に関する記事です。アメリカの出版社のRizzoli NYは、9/22からフランスのGranville美術館で開催される"Impressions: Dior"に合わせて、"Impressions Dior by Florence Müller"を発売した。会場では、1946年の初代Diorのクチュールデザイナーから、現在のクリエティブディレクターRaf Simonsといった様々なデザイナーたちと、Edgar Degas, Paul Cézanneや Claude Monetといったフランスの印象派の芸術家たちとの繋がりを観ることができる。また、"Impressions: Dior"のキュレーターであるFlorence MüllerとBarbara Jeauffroy-Mairetによって作られた写真集では、クチュールドレス70着分のイラストが、オルセー美術館等のプライベートコレクションから選ばれた印象派画家の最も有名な作品とともに観ることができる。
the V&A museumは、７月から始まるthe Club to Catwalk showのエキシビジョンを控えて、i-Dマガジンの創設者であるTerry Jonesにthe V&A magazineの表紙のデザインを依頼した。Terryはデザインについて、テクノロジーがまだ発達していなくて自分で作った方が良かった時代,80年代に敬意を表していると語り、説明を続けた。i-Dのアーカイブから、まず、伝説的な人物Judy Blameによってスタイリングされ、Johnny Rozsaによって撮影されたBoy Georgeのイメージを切り取った。そして、80年代後半に出版された東京からの企画で、まだ世に知られる前の藤原ヒロシからのQ&Aの答えが手書きで書いてある35mmのコンタクトシートを繋げた。そのコンタクトシートには、1985年のKatharine Hamnettのコレクションが写っている。'D-i-Y'のグラフィックは、1984年のThe Inside Out Issueから引用した。
イギリスのファッションブランドBurberryがGoogleと提携して新事業であるデジタル体験"Burberry Kisses"を始めた。この"Burberry Kisses"とは、デジタル上で、封筒の中にメッセージを入れて、自分のKissマークで封をして、世界中の大切な人や友人に送ることができるという活気的なものである。このコンセプトは、BurberryのデザイナーであるChristopher Baileyが60年代からインスパイアされたA/W2013のコレクション"Trench Kisses"で見られたハート柄に繋がっている。webカメラもしくはタッチパネルを使ってスクリーンにKissをして、ヌーディ、ディープパープルとハリウッドレッドを含む5種類から色みを選び、あなたのオリジナルのKissマークが作ることができる。BGMにはMisty Millerの"Evergreen Love"が使われている。
日本人の私たちには少々照れ臭いかもしれませんね、この現代型デジタルレター。
British Vogueによると、2011年にDiorのデザイナーを解雇されたJohn Gallianoがアメリカ人ジャーナリストのCharlie Roseのトークショーに出演することか決まった。また、WWDによるとこの対談はGallianoの友人であるデザイナーのOscar de la Rentaがアレンジしたものだとされる。 Gallianoの広報は、彼のストーリーを語るのにとても良い機会になるのではと話している。
巷ではIsabel Marant x H&Mのコラボ決定で騒がれてますが、こちらのコラボも注目です！
VOGUE Americaの編集者、Camilla Nickersonが６月号で1930年代のErnest Hemingwayのフロリダの自宅を再現し、"In Our Time"と題し、ストーリーを撮り下ろした。キャストにHemingwayのひ孫で女優であるDree Hemingwayをはじめ、The Great Gatsbyに出演したJason Clarkeや英国俳優のTheo James、現代小説家のTom McGuaneを呼んだ。NickersonとスタイリストはCelineの2013A/Wのコレクション、Hemingwayの"For Whom the Bell Tolls"やフロリダの明るい日差し等を参考にした。